2001 年度冬の学校風「地球流体セミナー」〜話題提供者からの案内
ISPACK + Fortran 90 を使った簡単 GFD 数値実験 (with gtool4):
その 1 2 次元順圧モデルとその簡単数値実験
その 2 2 次元浅水モデルとその簡単数値実験
竹広真一 (九大・理)
セミナーで話題提供する内容
ISPACK は,
簡単な流体方程式をスペクトル法によって数値計算するための
東大数理 石岡圭一氏 謹製の Fortran77 サブルーチン集です.
この ISPACK を Fortran90 でくるんだモジュールを作って試してみたところ
結構使い勝手がよかったので,
ひとつこういうプログラミングはどうですかという提案をしてみようと考えてます.
あわせて現在 地球流体 davis プロジェクト
として作成中の gtool4 Fortran90 ライブラリを
入出力としてつかえばお手軽に数値実験用の
比較的簡単にスペクトルモデルが作れるのではないか, という筋書きです.
ノートパソコンを持参していただいた参加者の方々には,
その場で実際に試してみてもらって
どれくらい作って遊べるようになるか見てみようというプランでもあります.
当日紹介する内容は
こちらに用意して行く予定です.
当日ポイント/議論になりそうな項目
- Fortran90 のプログラミングスタイルについて
- ISPACK-F90 の使い勝手と計算効率
- gtool4 Fortran ライブラリの使い勝手と要望
- その他もろもろ????
もしも当日デモプログラムを動かしてみたいなら...
こちらのページを参考にして,
あらかじめデモプログラムをコンパイルし
走らせることができる環境を自分のノートPC 上に作っておいてください.
現在のところ Linux (Debian)環境でしかライブラリの動作を確認しておりません.
Windows 環境で頑張ってくれるヒトがいたら歓迎しますです.
もしも予習しておきたいなら...
以下には参加するにあたり, 前もって知っておくと当日内容が良く理解できると
思われることをあげておきます.
いずれも当日簡単に説明することになるでしょうから
別に必須というわけではありません.
- Fortran90 の文法
特に重要なキーワードは, 配列演算, 配列を返す関数・モジュール
- スペクトル計算法の基礎
フーリエ級数, フーリエ変換など
- 時間積分の数値計算スキーム
Euler 法, Leap frog, implicit 等など.
- 地球流体力学に登場する基本的なシステムについて
移流・拡散・波動方程式から, 順圧系, 浅水系ぐらいまで
関連リンク
地球流体セミナー運営グループ
2001/11/23 作成 (竹広真一)