gtool4 規約 version 4.2

5. netCDF 名前リファレンス

2001-12-29T22:29:54+09:00 豊田英司



凡例

この文書は gtool4 規約で規定される netCDF 属性 (グローバル属性と変数の属性両方) をその名前の順に列挙し、以下の情報を示す。

概要欄の略記号

属性の所属する場所

[大域]

属性を大域属性にすることができる。

該当: appendices, axis, comment, Conventions, define_unit, define_calendar, define_projection, production, quantity_table, source, title.

[大域・変数]

属性を大域属性にも変数にも付属させることもできる。

該当: calendar, history, institution, orbital_parameter, proj_coordinates, proj_parameter.

[変数]

属性を変数に付加することができる。大半の属性がこれに該当する。

[図形]

属性を図形変数に付加することができる。該当する属性は gt_structure_anything  の名前をもつ。

属性の型・長さ

[実数]

属性は数値型でなければならない。属性の外部表現を NF_FLOAT, NF_DOUBLE のいずれかにすることを推奨する。

該当: add_offset, appendices, north_pole, scale_factor.

[数値]

属性の外部表現を変数の外部表現と一致させなければならない。

該当: _FillValue, missing_value, old_interval, valid_max, valid_min, valid_range

[文字]

属性は文字型でなければならない。

[1]

属性は長さ1の数値型でなければならない。

[2]

属性は長さ2の数値型でなければならない。

[不定長]

属性は数値型でなければならない。長さは規定しない。

属性の取り扱い

[必須]

生成系は必ず属性を生成しなくてはならない。解釈系は属性を解釈しなければならない。

該当: Conventions, history, long_name, source, title, units

[解釈必須]

生成系は規定に当てはまる場合は属性を生成することを推奨する。解釈系は属性を解釈しなければならない。

該当: add_offset, scale_factor, valid_max, valid_min

[推奨]

生成系は規定に当てはまる場合は属性を生成することを推奨する。解釈系は属性を解釈することを推奨する。

該当: axis, bounds, calendar, coordinate, flux_direction, institution, missing_value, modulo, old_interval, old_spacing, positive, subgrid, topology

[互換]

生成系は属性を生成してもよいが、他の代替手段をも生成することを推奨する。解釈系は属性を解釈することを推奨する。

該当: associate, C_format, coord_op, FORTRAN_format, production, proj_coordinates, proj_parameter, valid_range

[参考]

生成系は属性を生成してもよい。解釈系は属性を解釈してもよい。

該当: _FillValue, appendices, comment, define_unit, define_calendar, define_proj, expand, north_pole, orbital_parameter, time_format

[禁止]

生成系は属性を生成してはならない。

該当: signedness

属性の名前のつけかた

属性の名前は以下の規約による。

  1. netCDF, COARDS, GDT, CSM で規定されているという理由で規約に盛り込まれた属性はすべてその名前を用いる。
  2. それ以外の属性は接頭辞 gt_ で始まる名前を与える。
  3. グラフィックス関連の属性には接頭辞 gt_graph_ を用いる。
  4. 数値データ処理関連の属性には接頭辞 gt_calc_ を用いる。
  5. 接頭辞 gt_user_ は gtool を通じて作られるユーザ定義属性のために予約されている。