| PRE | INDEX | NEXT |

モデル

モデル

用いるモデルは, 球面 3 次元プリミティブ方程式系に基づく 地球流体電脳倶楽部版 AGCM5 (地球流体電脳倶楽部 1997) である ( 詳細は沼口 (1992, 博士論文) 参照 ) . 力学部分は擬スペクトル法で表現されており, その 水平波数は T42, 鉛直は 16 層である.

積雲パラメタリゼーションは 湿潤対流調節 (Manabe et al., 1965) または Kuo (1974) を用いている. 長波放射の吸収は水蒸気3バンドと乾燥空気1バンドに簡略化し, 現実大気で観測される吸収量を参考にして吸収係数をあわせている. 赤外放射の散乱, 雲による反射散乱, 大気による日射の吸収散乱は考慮されていない. 鉛直拡散は Mellor and Yamada (1974) のレベル2パラメタリゼーションを全層で用いている. 地表における運動量, 熱, 水蒸気のフラックスはバルク法で算出している.

境界条件

地表面は全て海洋とし SST は時間的に一定なものを与える. SST 分布は, Numaguti (1993), Hosaka et al. (1998) で用いられたものと同じ分布を与える. すなわち, 東西に一様, 南北に対称であり, 緯度 7 度よりも低緯度側では一定 値 302K である.



(a) SST 平面分布図



(b) SST 東西平均図

図 **: 与える SST 分布

最終更新: Sun Nov 30 21:59:09 JST 2003

| PRE | INDEX | NEXT |