DCPAM 地球の実験 6

計算の条件を変更する. 目的は, 海の条件を与えずに計算することである.

ここでは, 計算条件のいくつかを変更する方法について説明する.

実験用設定ファイルの準備

ここでは,

• DCPAM 実験用設定ファイル : dcpam_E_T21L26.conf

として説明する.

また, 下では必要最低限の変更しか述べない.

DCPAM 実験用設定ファイル (dcpam_E_T21L26.conf) の変更

板海を用いる

&dcpam_main_nml
  ...
  PhysImpMode             = 'SoilModel',
  ...
/

を

&dcpam_main_nml
  ...
  PhysImpMode             = 'SoilModelSO',
  ...
/

とする.

&surface_properties_nml
  ...
  SurfTempSetting    = 'file',
  ...
/

を

&surface_properties_nml
  ...
  SurfTempSetting    = 'generate_internally',
  ...
/

とする.

海氷分布をファイルから入力しない

&surface_properties_nml
  ...
  SeaIceSetting      = 'file',
  ...
/

を

&surface_properties_nml
  ...
  SeaIceSetting      = 'generate_internally',
  ...
/

とする.

海のアルベドが解表面温度に依って変わるようにする (海氷の放射効果のみ簡便に取り入れる)

以下を追記.

&modify_albedo_snowseaice_nml
  FlagModAlbedoBasedOnTemp = .true.
/

陸面のアルベド・粗度分布を簡単にする (Matthews の分布を使わない)

&surface_properties_nml
  ...
  SurfCulIntSetting  = 'file',
  AlbedoSetting      = 'Matthews',
  RoughLengthSetting = 'Matthews'
  ...
/

を

&surface_properties_nml
  ...
  SurfCulIntSetting  = 'generate_internally',
  AlbedoSetting      = 'LOContrast',
  RoughLengthSetting = 'LOContrast'
  ...
/

とする.

実験の実行

これまでと同様の方法で実行すればよい.

結果の確認

設定の変更前と後での差を確認してみると良いだろう.

OLR や惑星表面温度の全球平均値を計算して, その時間変化を確認すると良い. 全球平均値の計算は, 例えば, ここを参考にするとよいかもしれない.