CReSS4ICE 20180531 progress

CReSS4ICE 比較実験

目標

CReSS 3ICE, 4ICE オリジナル, 4ICE 修正版で比較実験を行う.

現状

  • スーパーセルの理想化実験結果.
  • 3ICE と 4ICE-ORG, 4ICE-MOD による比較.

結果概要

領域平均鉛直分布

  • 時間変化
  • スナップショット (30 min)
    • 混合比, 数濃度.
      • 降水システムの成熟期 (積分開始 30 分後のスナップショット).
      • 雲水, 雲氷の分布が 3ICE より 4ICE で減少.
        • 雨, 雪の分布が 4ICE で 3ICE より増加.
    • 混合比生成量 : 3ICE, 4ICE-ORG, 4ICE-MOD
      • CPH3 であられが多いのは, Collection プロセスで他のカテゴリから活発に変換.
      • CPH4 で雪が多いのは, 雪から先への変換がとても小さい.
    • 数濃度生成量 : 3ICE, 4ICE-ORG, 4ICE-MOD

水平鉛直断面

CReSS4ICE コード修正

目標

雲水の数濃度を CReSS の飽和調節時ではなく, NHM の数濃度生成ルーチンに変更する.

現状

  • β版は完成, CReSS に実装しテストを行った.
  • プログラムが動作することを確認した.

オリジナルとの変更点

  • 飽和調節後の数濃度生成は予報変数に対してのみ行っている.
  • CReSS オリジナルに実装されている, 1 時間ステップ前の変数に対する飽和調節は廃止.
  • 氷の飽和調節は廃止.
  • 雲水数濃度生成係数 C を m-3 ではなく kg-1 にして定式化し直した.
  • NHM で導入されている雲水数濃度の生成上限値, 過飽和度の上限値は設定していない.

テスト計算時の問題

  • 全て解消.
    • 数濃度の過剰生成は 2 回目の飽和調節時に起こっていた模様.