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SPMODEL では, 地球流体力学に登場するさまざまなレベルの近似方程式系の数値モデルを, 空間 1 次元モデルから 2 次元あるいは 3 次元モデルまで階層的に整備しています.
このような一連の数値モデルをそろえることで
といったことを目指しています.
このため, 現在整備しようとしているモデルシリーズの基本方針では 「可読性が高く理解しやすく, 変形しやすいこと」 を最重点においています. 大名プログラマー主義 (CPUは無限に速く, メモリとディスク容量は無限に大きいという環境の下で仕事をする) にしたがって, スピードはとりあえず犠牲にしても構わない, というスタンスです. しかしながらこのモデルシリーズをベースにすることで, 例えば最先端の大計算を行うに耐える高速なモデルの開発などが容易になることも期待しています.
SPMODEL のライブラリとサンプルプログラム自体が Fortran90 のプログラミング書法の一つの実験でもあります. 地球流体力学の問題に限らずさまざまな物理現象のスペクトル法による数値計算の一つのスタイルとして参考にして頂ければと思います.