[ English | Japanese ] [ 亥羌篏肢喝倶ソ / gtool 吾с ] [ gtool5 ャ<潟 ] [ gtool5 インストールガイド ]

netCDF インストールガイド


  1. 概要
  2. tar.gz パッケージの取得
  3. 展開
  4. Fortran コンパイラの指定
  5. インストール

概要

以下は Unix システムに netCDF をインストールする際の簡単な手引きです. 詳しいことは unidata NetCDFNetCDF Installation and Porting Guide を参照してください.

tar.gz パッケージの取得

unidata から netCDF 3.6.2 を取得します. ミラーサイト (電脳サーバ) からも取得できます.

展開

tar.gz を展開し, 展開したディレクトリに移動します.

$ tar xvfz netcdf-3.6.2.tar.gz
$ cd netcdf-3.6.2

Fortran コンパイラの指定

環境変数 FC に使用するコンパイラのコマンドを指定してください. 例えば, g95 を利用する場合は以下のように指定します.

特定のコンパイラにおいてはその他の環境変数の指定も必要になります.

G95 Fortran の場合

以下のように環境変数を指定してください. g95 に関する情報はこちら [The G95 project]

FC=g95
CC=gcc
CPPFLAGS=-Df2cFortran
Fujitsu Fortran の場合

以下のように環境変数を指定してください.

FC=frt
CC=fcc
CXX=FCC
CPPFLAGS=-DNAGf90Fortran
FCFLAGS=-Am
F90FLAGS=-Am
am_cv_CC_dependencies_compiler_type=none
Intel Fortran の場合

以下のように環境変数を指定してください.

FC=ifort
CPPFLAGS="-DNDEBUG -DpgiFortran"
IBM XL Fortran Enterprise Edition for AIX5L

以下のように環境変数を指定してください. なお, 3.6.1 でのビルドは 確認されていますが, 3.6.2 では確認されていません. IBM XL Fortran に関する情報はこちら [ライブラリ | サポート].

F90=xlf90
F90FLAGS=-qsuffix=f=f90
ARFLAGS="-X64 cru"

IBM XL Fortran を AIX 上で動かす際には Known Problems with the netCDF 3.6.0 Distribution の情報が役に立つかもしれません.

SR11000 HITACHI 最適化 Fortran

以下のように環境変数を指定してください. (コンパイラのコマンド名は f90 だとします). なお, 3.6.1 でのビルドは確認されていますが, 3.6.2 では確認されていません.

FC=f90
F90=f90
CC=cc
CPP=cpp
CXX=
F90FLAGS="-nohugeary -i,L"
ARFLAGS="-X64 cru"
PGI Fortran

以下のように環境変数を指定してください. 3.6.3 でのビルドが確認されています. PGI Fortran に関する情報はこちら [The Portland Group]

FC=pgf90
CC=pgcc
CPP=cpp
CXX=
CPPFLAGS='-DpgiFortran'
FFLAGS="-O -w"
GNU Fortran

以下のように環境変数を指定してください. (コンパイラのコマンド名は gfortran だとします). 3.6.3 でのビルドが確認されています. GNU Fortran に関する情報はこちら [GCC, the GNU Compiler Collection]

FC=gfortran

インストール

configure を実行し, make check, make install を順に実行します.

$ ./configure
$ make check
$ make install

configure スクリプトはインストールに必要なツールをパスから 検索します. インストール場所を変えたい場合は --prefix オプションを使ってください. 例えば, ライブラリを /usr/local/lib 以下に, ヘッダーファイルを /usr/local/include に, ユーティリティを /usr/local/bin 以下にインストールする 場合には, 以下のようにオプションを追加してください.

$ ./configure --prefix=/usr/local

デフォルトのインストール先は, configure を実行するディレクトリの 親ディレクトリです.

共有ライブラリを作成する場合は, 以下のように --enable-shared オプションを 指定します. ただし, この場合にはライブラリファイルが C 用 (libnetcdf.a) と Fortran 用 (libnetcdff.a) と 2 つに分かれてビルドされます. 従って ビルドした netCDF Fortran ライブラリを使用する際には, libnetcdf.a と libnetcdff.a の両方のライブラリにリンクする必要があります.

$ ./configure --enable-shared

なお, configure のオプションは --help オプションで確認できます.

$ ./configure --help

もしもこれでインストールできない場合には, NetCDF Installation and Porting Guide を参照してください.


$Id: INSTALL_netcdf,v 1.2 2008-10-05 17:28:35 morikawa Exp $
gtool Development Group / GFD Dennou Staff dcstaff@gfd-dennou.org