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使われているサブルーチンの説明
2003 年 8 月 21 日 地球流体電脳倶楽部
例題のプログラムにおいて追加された gtool_history モジュール
サブルーチンが行っていることを大まかに説明します.
より詳しい説明は
レファレンスマニュアルを参照してください.
use gtool_history
モジュールの使用を宣言します.
Fortran90 メインプログラムの先頭にいれましょう.
CALL HistoryCreate(file, title, source, institution, dims, dimsize, longnames, unit, origin, interval, [history])
gtool4 データ出力の初期設定を行います.
各引数の意味は次のとおりです.
- file は出力するファイルの名前を指定します.
- title, source, institution は生成する gtool4 データに
ついての一般的な情報を書き込みます
title はデータ全体の表題,
source はデータを作成する際の手段を書いておきます.
モデル計算の出力ならばモデルの名前を書けばよいでしょう.
institution はファイルを最終的に変更した人
あるいは組織などを示す項目です.
- dims, dimsizes, longnames, unitsは次元に関する情報を
指定しています.
サンプルプログラムでは複数の次元を設定していますので,
それぞれの項目を配列として与えています.
- dims は次元の名前を定義します.
gtool_history ではこの名前を用いて次元を参照あるいは指定
したりすることになります.
- dimsizes はそれぞれの次元の大きさを指定しています.
0 は延長可能な次元であることを意味します.
時間積分計算の場合には, 時間の次元を
このような変数に指定すればよいでしょう.
- longnames は長い名前を指定します.
gtview 等の描画の際に軸のタイトルとして
用いられることになります.
- units は各次元の単位です.
無次元の場合には '1' を単位として指定してください.
- origin, interval
は出力するデータの時間設定に関連する項目です.
- origin は時間の原点であり,
HistoryPut により
変数を最初に出力するときの時間を指定します.
- interval
は出力時間間隔を示しています.
同じ変数に対して
HistoryPut
を再度呼んだときに
自動的に時間変数がこの値だけ増やされて
出力されます.
- [history]
は出力ファイルの設定に関する項目です.
出力ファイルを複数に分割する場合に指定します.
ここに代入する変数は GT_HISTORY 型の構造体でなければなりません.
CALL HistoryAddVariable(varname, dims, longname, units, xtype)
- 出力する変数を定義します.
各引数の意味は次のとおりです.
- varname は変数の名前を指定します.
以下, gtool_history ではこの名前を用いて変数を参照あるいは指定
したりすることになります.
- dimsは変数の次元を次元名の配列で
指定します.
dims=('x','t') では
2 次元配列であり, 1 次元目が 'x', 2 次元目が 't' であること
を表しています.
- longnameは長い方の名前です.
gtview 等の描画の際にタイトルとして用いられることになります.
- unitsは変数の単位を表します.
無次元の場合には '1' を指定しましょう.
- xtypeは変数の型を表します.
指定可能な型については
レファレンスマニュアルを参照してください.
xtype='double' は倍精度変数
であることを表しています.
CALL HistoryPut('temp',temp, [history])
定義した変数を出力します.
第 1 引数(varname)が出力する変数名です.
あらかじめ HistoryAddVariable で定義されているか,
HistoryCreate により次元変数として定義されている必要があります.
第 2 引数(array)が出力する値が格納されている配列です.
第 3 引数(history)はオプションで, 出力するファイルを表します.
あらかじめ HistoryCreate により定義されている必要があります.
CALL HistoryClose
- 終了処理を行います. プログラムの最後にいれましょう.
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