[GFD Dennou Club | deepconv Project] [deepconv Reference Manual]
この文書は deeoconv/arare を用いて手軽に実験を行うためのチュートリアル です.
実行プログラムはソースツリーディレクトリ (ここでは /work/deepconv に展開されているとします) 直下の bin ディレクトリ以下にあるとします.
インストールの手引 を参考に, deepconv/arare4 のビルドを行ってください. 「インストールの手順」の「ソースのコンパイル」まで行ってください.
実験の実行は以下の 2 つのステップで行います.
下に, いくつかの実験の実行方法について説明します.
準備中.
準備中.
小高他 (2006) で行われた, 火星サーマル上昇実験を実行する方法を こちら で説明します.
簡単な解析・可視化については, dcpam の 簡単解析・可視化
を参考にしてください.
この他にも, 解析・可視化をより自在に行う CUI (キャラクターユーザインターフェース) ツール GPhys (チュートリアル) などもあるため, 実際に解析・可視化を行う際には, 適宜選んで使用してください.
実験条件を変更するには namelist を編集する必要があります. namelist ファイルの各項目については こちら で説明します.
src ディレクトリ以下の編集を行った場合, 以下のようにすることで実験用ディレクトリの内容を更新することが可能です.
まず, ソースツリー直下で
$ make clean
を実行します.
次に インストールの手引 の 「インストールの手順」の「ソースのコンパイル」を参考に, 行ないたい計算に応じてソースのコンパイルを再度行ないます.
準備中.
deepconv/arare の計算設定を行う NAMELIST ファイルの雛型として 以下の 5 つが用意されている.
2 次元地球大気設定用 : arare-earth.conf 2 次元木星大気設定用 : arare-jupiter.conf arare-jupiter2.conf 2 次元火星主成分凝結対流設定用 : arare-mmc.conf 3 次元火星乾燥対流設定用 : arare_3d.conf
使用したい NAMELIST ファイルを arare.conf としてコピーする.
ここでは arare-earth.conf を作業ディ レクトリ(データ出力先のディレクトリ, ここでは sample01 とする)に arare.conf としてコピーし, デフォルト設定の計算を実行することとする.
$ cd /work $ mkdir sample01 $ cd sample01 $ cp /work/deepconv/arare-earth.conf arare.conf
設定ファイルを保存したら, プログラムを実行する. 地球計算の場合
$ /work/deepconv/bin/arare
とする.
標準出力および標準エラー出力を保存する場合は, 例えばシェルが bash の場合 には,
$ /work/deepconv/bin/arare > arare.log 2> arare_error.log
とする. ここで, 標準出力を arare.log, 標準エラー出力を arare_error.log に保存した.
実行プログラム bin/arare は引数に何も指定しないと, 作業ディレクトリ内の arare.conf を NAMELIST ファイルとして読み込む. また, 実行時には以下の オプションを与えることができる.
-N=(NAMELIST ファイルのパス) または --namelist=(NAMELIST ファイルのパス) NAMELIST ファイルを陽に指定する. -D または --debug デバッグメッセージを出力する. -H または --help ヘルプメッセージを表示して終了する.
以下のデータファイルが作業ディレクトリに作成される. リスタートファイル, 基本場変数, 水平平均診断量を除き, 1 変数 1 データファイルである.
arare-earth-restart.nc リスタートファイル arare-earth_BasicZ.nc 基本場変数 arare-earth_Exner.nc 無次元圧力関数 arare-earth_H2O-g.nc 水蒸気混合比 arare-earth_H2O-s-Cloud.nc 雲水混合比 arare-earth_H2O-s-Rain.nc 雨水混合比 arere-earth_Kh.nc 乱流拡散係数(運動量) arere-earth_Km.nc 乱流拡散係数(スカラー量) arare-earth_PotTemp.nc 温位 arare-earth_VelX.nc 速度(X 成分) arare-earth_VelZ.nc 速度(Z 成分) arare-earth_Zprof.nc 水平平均診断量
計算が終了したら描画用のツールで絵を表示してみる. 例えば gpview などを使うと良いだろう. gpview の使用例は以下の通り.
$ gpview arare-earth_PotTemp.nc@PotTemp --animate t
gpview の使用方法は GPhys コマンドチュートリアル などを参照されたい.