放射MTGメモ(2014/01/16)

参加者

  • 倉本圭、はしもとじょーじ、濱野景子、高橋康人、齊藤大晶、三上峻、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの開発(大西)

  • H2O の断熱減率の計算
    • IAPWS のデータを使用して、H2O 大気の気温減率を計算する
      • 数値を表にしたものあり
        • 圧力温度範囲: 10^4 - 10^9 [Pa], 273.15 - 2273.15 [K]
        • 物理量: 体積、密度、エンタルピー、エントロピー
      • フリーの計算プログラムもある(Phython で書かれている)
      • 数値を表にしたものから断熱減率の計算を試みた(地表面温度: 1500K, H2O量: 2.7bar, 270bar)
      • 理想気体の断熱温度プロファイルとほぼ一致
      • Abe & Matsui 1988 に比べて勾配が緩い
      • IAPWS のテーブルにある量を理想気体の場合と比較してみる
  • CO2 の吸収断面積の計算
    • Kasting 1991 の議論に関連してCO2の吸収断面積を計算
    • 計算条件
      • line data: HITRAN2008
      • 連続吸収: MT_CKD
      • 温度: 300K
      • 圧力: 1E+4, 1E+5, 1E+6, 1E+7, 1E+8 [Pa]
    • 圧力が大きくなるにつれ、吸収断面積が桁で大きくなるが、これは連続吸収の寄与
    • MT_CKD モデルにはCO2 の連続吸収の温度依存性は理論モデルが入っているのか?
    • HITRAN の CIA のデータと比較してみてはどうか
  • H2O の吸収断面積の計算
    • 濱野さんのマグマオーシャン大気の計算に関連して
    • 計算条件
      • line data: HITRAN2010
      • 連続吸収: MT_CKD (Rayleigh 散乱なし)
      • 組成:H2Oのみ
      • 波数:0-30,000 [cm-1]
      • 圧力[Pa]:温度[K]
        • 1E00 : 100, 200, 300
        • 1E01 : 100, 200, 300
        • 1E02 : 100, 200, 300, 400
        • 1E03 : 200, 300, 400, 600
        • 1E04 : 200, 300, 400, 600, 800,1000
        • 1E05 : 300, 400, 600, 800, 1000, 1200,1400, 1600, 1800
        • 1E06 : 300, 400, 600, 800, 1000, 1200,1400, 1600, 1800, 2000, 2200, 2400, 2600
        • 1E07 : 400, 600, 800, 1000, 1200,1400,1600, 1800, 2000, 2200, 2400, 2600, 2800
        • 1E08 : 400, 600, 800, 1000, 1200,1400,1600, 1800, 2000, 2200, 2400,2600, 2800
    • MT_CKD モデルの温度依存性など確認する
  • mtg 資料

木星大気の計算(高橋康)

  • モデル開発の目下の課題
    • 計算速度が遅い
      • 線吸収のテーブルの読み込みに時間がかかる(テーブルと計算コードの相性が悪い)
      • テーブルに合わせて計算コードを変更するか、計算コードに合わせてテーブルを変更するか

タイタンの大気の計算(三上)

  • 修論を書き進めている
    • 修論を書きあげるまでに、アンモニアを加えて計算する

次回の日程

  • 2014/01/20(月) 9:00-