[ 地球流体電脳倶楽部 / dcrtm / SIGEN ]
- 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋康人、三上峻、大西将徳
- Voigt線形の近似計算について
- 先人のプログラム
- 光田さん: Kuntz 1997 にRuyten 2004で指摘された修正
- はしもとじょーじさん: Drayson 1976
- 最近も、Voigt profile の近似計算についての論文は多数ある(例えば、Franz Schreier 2011)
- まずはKuntz 1997 + Ruyten 2004で計算を行う
- 光田D論のVoigt線形の近似式に誤植4か所確認
- (p101 |x| + y < 5.5 かつ y > 0.195|x| - 0.176 の場合)
- Voigt(x, y) = の分母: (b_6 * x^6) -> (b_6 * x^4), (d_6 * x^8) -> (d_6 * x^6)
- a_5 = の y^6の係数: (204.510 * y^6) -> (204.501 * y^6)
- (p102 中ほどの条件式)
- (y > 0.195|x| - 0.176) -> (y < 0.195|x| - 0.176)
- 吸収線強度の温度依存性について
- 光田さん, はしもとじょーじさん: HITRAN提供のサブルーチン TIPS を使用
- HITRAN08では、分配関数の値が格納されたfileも提供されている(parsum.dat)
- TIPS, parsum.datの特徴
- "TIPSglh は, 理論式によって求められた分配関数の25 K ごとのデータから4 次のラグランジュ補完することにより, 分配関数比Q(Tref )/Q(T) を求めている."(光田D論より)
- TIPSglh は、HITRAN提供のTIPSに、はしもとじょーじさんが改良を加えたもの(温度の計算範囲を拡張)
- parsum.datは70〜3000[K]までの分配関数の値が、1[K]ごとに、それぞれの分子種で与えられている
- TIPSの有効数字は5ケタ、parsum.datは12ケタ(?)
- 計算されたテーブルがあるならば、そちらを使う方が良いのではないか
- 吸収線の計算
- 圧力依存性の計算のみ実装して(Voigt profile, Kuntz 1997 + Ruyten 2004)、一本のラインを計算
- 圧力が大きくなるにつれて、ブロードになる特徴を再現
- ToDo
- 吸収線強度の温度依存性を計算できるプログラムの実装(parsam.datより計算)
- 波数範囲、分子種を変えて計算できるように拡張
- k-分布法の計算について
- 計算方法
- 1. LBLデータを作成
- 2. LBLデータからk-分布データを作成
- 3. k-分布データの最大最少値からlogで等間隔に、吸収断面積の大きさを区切る(今回は5段階)
- 4. 吸収断面積を足し合わせた値と、矩形で近似した値が一致するように積算確率の幅を決定
- 5段目の高さは、吸収断面積の大きさが矩形近似と一致するように、決めるべき
- 混合気体の場合には、混合気体のLBLデータをつくり、k-分布法を適用する
- k-分布のパラメタの決定は、LBLでFluxを計算したものをよく再現するように決めるしかない
- タイタンの原始環境を再現する数値計算を行っている。
- 前回確認された温度の不連続はプログラム修正を行った。
- Flux Convergenceの不連続は上向きフラックスの計算に問題があることを確認。
- 変数を見やすくする改良を行う。
dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2012/12/04, Since: 2012/12/04