[ 地球流体電脳倶楽部 / dcrtm / SIGEN ]
- 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋康人、三上峻、大西将徳
- dennouスタイルでのプログラムのリライト
- 以下の3点をdennouスタイルに合わせる作業中
- 1. 変数の書き換え
- 2. コメントの書き方をそろえる(RDOC処理ができる形式)
- 3. データの入出力(gtoolを使ったnetCDF出力)
- gtool5のライブラリには、Debian + gfortran環境のパッケージがないため、乙部さんにパッケージ作成をお願いした(先週気象学会にて)
- 若手Bで申請を検討
- 概要
- スーパーアースの放射過程を、以下を実現できるプログラムとして開発する
- 放射対流平衡モデルによる熱構造の計算
- 中心星のバリエーションを考慮(中心星の温度と散乱・吸収過程)
- 大気組成: H2, He, H2O, CH4, NH3など
- 雲の影響を考慮
- 上記プログラムをもとにハビタブルゾーンを質量・密度、中心星からの距離をパラメタにマッピングする
- 背景
- 系外惑星探査は、今フェーズの転換期
- 地球質量に近いスーパーアースが発見されだしている: ハビタブルプラネットが多く見つかる可能性
- 惑星のスペクトルが観測されるようになっている: 惑星環境の推定
- 今、このタイミングで、観測に対して提案、また観測から惑星環境を推定するシミュレーションコードの開発をすることが、ハビタブルプラネットの理解を大きく前進させる
- 今まで行われてきた研究
- 惑星の放射スペクトルを計算するコードでは、熱構造を与えてスペクトルを計算している
- 本研究では、中心星からの距離、惑星大気の組成から熱構造を計算する
- ハビタブルゾーンの議論では、地球型の惑星の延長としての議論
- 本研究では、大気の組成、惑星の質量・密度、中心星の違いなどをパラメタにハビタブルゾーンをマッピングする
- 特色・意義
- 宇宙に多く存在していると考えられている、M型星周りのスーパーアースをターゲットに、放射スペクトルの推定、ハビタブルの議論を行う
- 地球の延長ではない議論として、中心星の温度、大気の組成、大気の熱構造の計算、雲の影響などを考慮して放射スペクトルを計算する
- ハビタブルゾーンの広がりを、宇宙に多く存在していると現在考えられている天体に対して議論できる
- 観測が現在進行形で進んでいる対象なので、観測と相補的な立場で研究を進めることで、重要な発見をいち早く実現できる可能性
- 納多さんの同期回転惑星のGCMの計算結果を議論する材料として、同期回転惑星の条件で射出限界の計算を行う
- 条件は石渡さんから提示、大西が計算実行
- dcpamは時間発展問題を計算。平衡解を計算するコードになっていない。
- 1週間程度を目途に計算
- H2O, NH3の線吸収を組み込んで計算を実行
- CH4は計算に時間がかかるため、まだ組み込んでいない
- 吸収係数の計算はうまくいっているが、放射計算がうまくいっていない
- 全層を逐一計算するコードと、ひとつ前の層のフラックスから計算するプログラムで計算結果が異なるため、計算の定式化に問題があると考えられる
- 10/16(火) 9:00- (次回から、火曜日を基本とします)
dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2012/10/10, Since: 2012/10/10