SWPACK は GRPH1 のライブラリの中の機械依存ルーチンをまとめたもので, 最下位に位置するものである. SWPACK では,上位インターフェイスの規格のみ定められており, 実際の動作や内部の構造は各種のデバイスによって異なる.
SWPACK の機能には「基本機能」と「拡張機能」があり, 基本機能はすべてのデバイスにおいて実現される(と仮定している)が, 拡張機能はデバイスによって実現できないものもある.
上位ルーチンは拡張機能が使えない場合があることを想定して, コーディングされなければならない. これらの機能が使えるかどうかは, SWPACK の問い合わせルーチンを通して取得できる.
GRPH1 のレベルでは, 線の太さと色はデバイスの能力によって切替えられる. また,ハードフィルのできないデバイスでは, ソフトフィルによる網かけに自動的に変更する.
イメージ表示機能とポインティング機能に関しては代替処置がないので, これらの機能を使う時には注意が必要である.
なお,SWPACK では機種依存内部変数を SWpGET/SWpSET(整数・実数・論理型)および SWCGET/SWCSET(文字型)によって 参照/変更することができる. ただし,SWpGET/SWpSETおよび SWCGET/SWCSET の 管理する内部変数は, デバイスのオープン時にすべて読み込まれて, その後は参照されないので, SWPSET および SWCSET は SGOPN の前に 呼ばなければならない.
[here]節には,電脳ライブラリが標準的に提供する図形出力装 置(Xサーバー,ポストスクリプト,テクトロ端末)に対する内部変数に 関する説明がある. どのような内部変数が定義されているかはシステムに依存する.
NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov> Last Modified: Thu Aug 31 13:06:41 EDT 1995