サブルーチンの説明 : トーンプリミティブ

三形閉領域のぬりつぶし図形出力(tone primitive)に関するサブルーチン群.

3次元のトーンプリミティブは2次元のプリミティブと異なり, 三角形の塗りつぶしのみ可能である. これは,基本的にトーンプリミティブはある2次元平面内の領域を塗りつぶす ものであり,3次元空間内でこれを行なうには,2次元平面を特定しなければ ならないからである.

また,面の表側が見えている場合と,裏側が見えている場合があるので, トーンパターンは2種類指定する. ここで,表側とは頂点を反時計回りに見る側である.

そのほかの点に関しては2次元ルーチンと同様である.

SCTNZU/SCTNZV

  1. 機能
    U/V座標系で三角形閉領域をぬりつぶす. トーンパターン番号も同時に指定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SCTNZU(UPX,UPY,UPZ,ITPAT1,ITPAT2)
    CALL SCTNZV(VPX,VPY,VPZ,ITPAT1,ITPAT2)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      UPX, UPY, UPZ    (R)   長さ3の配列.                                  
                             三角形を定義する頂点のU座標系における          
                             (X, Y, Z)座標の値を与える.                    
                                                                            
      VPX, VPY, VPZ    (R)   長さ3の配列.                                  
                             三角形を定義する頂点のU座標系における          
                             (X, Y, Z)座標の値を与える.                    
                                                                            
      ITPAT1,          (I)   表と裏のトーンパターン番号.SCSTNP参照.       
      ITPAT2                                                                
                                                                            
    
  4. 備考
    1. ここで指定した ITPAT nは,SCTNU, SCTNV が参照する ITPAT nを変更しない.

SCTNU/SCTNV

  1. 機能
    U/V座標系で三角形閉領域をぬりつぶす.
  2. 呼び出し方法
    CALL SCTNU(UPX,UPY,UPZ)
    CALL SCTNV(VPX,VPY,VPZ)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      UPX, UPY,       (R)   長さ3の配列.                                   
      UPZ                   多角形を定義する頂点のU座標系における(X, Y, Z)  
                            座標の値を与える.                              
                                                                            
      VPX, VPY,       (R)   長さ3の配列.                                   
      VPZ                   多角形を定義する頂点のV座標系における(X, Y, Z)  
                            座標の値を与える.                              
                                                                            
    
  4. 備考
    1. 領域をぬりつぶすトーンパターン番号は SCSTNPで設定する.

SCSTNP

  1. 機能
    SCTNU, SCTNV で用いるトーンパターン番号を設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL SCSTNP(ITPAT1,ITPAT2)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      ITPAT1,          (I)   表と裏のトーンパターン番号(初期値は1).        
      ITPAT2                 [here] -[here] 節参照.                        
                                                                            
    
  4. 備考
    1. 表側とは,UPX, UPY, UPZ を反時計周りに見る 側である.
    2. ITPAT nは1以上でなければならない. ただしITPAT nが0のとき,メッセージは出力されるがなにもしない.
    3. ITPAT nの妥当性はこのルーチンでチェックされず, SCTNU, SCTNV を呼んだときにチェックされる.
    4. 現在設定されているトーンパターン番号は
      CALL SCQTNP(ITPAT1, ITPAT2)
      によって参照できる.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:05:20 EDT 1995