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10.2 CDL データ型

CDL データ型には次のものがあります。

 

char

文字

byte

8ビット整数.

short

16ビット符号付整数

int

32ビット符号付整数

long

(使用されない傾向にある。現在はintと同義。)

float

IEEE 単精度浮動小数点数(32ビット)

real

float と同義)

double

IEEE 倍精度浮動小数点数 (64ビット)

byte データ型が追加されていることと、 unsigned 修飾子が無いことを除けば、 CDL はCと同様の基本的データ型をサポートしています。宣言文では、型名の指定は大文字でも小文字でも 構いません。

byte 型は8ビットデータ用である点が char 型と異なります。そして、零バイトは文字データにおけるような特別な意味を持ちません。 ncgen ユーティリティは byte 宣言文を、出力C コードにおいては char 宣言文に、そして出力FORTRANコードにおいては BYTE , INTEGER*1 もしくは同類のプラットフォーム固有の宣言文に変換します。

short 型は -32768 と 32767の間の値を保持します。 ncgen ユーティリティは short 宣言文を、出力Cコードにおいては short 宣言文に、そして出力FORTRANコードにおいては INTEGER*2 宣言文に変換します。

int 型は -2147483648 と2147483647の間の値を保持します。 ncgen ユーティリティは int 宣言文を、出力Cコードにおいては int 宣言文に 、そして出力FORTRANコードにおいては INTEGER 宣言文に変換します。 CDL 宣言文では integer long int の同義語として認識されています。

float 型は -3.4+38 と 3.4+38との間の値を保持でき、外部表現には32ビットのIEEE規格化された単精度浮動小数点数が使われます。 ncgen ユーティリティは float 宣言文を、出力Cコードにおいてはfloat 宣言文に、そして出力FORTRANコードにおいては REAL 宣言文に変換します。 CDL 宣言文では realは floatの同義語として認識Ç≥ÇÍÇfÇ¢Ç<Ç?ÅB

double 型は-1.7+308 と1.7+308の間の値を保持し、外部表現には64ビットのIEEE規格化された倍精度浮動小数点数が使われます。 ncgen ユーティリティは double 宣言文を、出力Cコードにおいては double 宣言文に、そして出力 FORTRANコードにおいては DOUBLE PRECISION 宣言文に変換します。


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