GPhys : gp コマンドチュートリアル

はじめに

gp コマンドは GPhys を用いた NetCDF ファイルの描画や編集することのできるコマンド群である. ruby の文法をよく知らなくても使うことができる.

よく使うコマンドは,

  • gplist : NetCDF ファイルの情報をみる
  • gpprint : NetCDF 変数の値を出力する
  • gpview : NetCDF 変数を描画する

使い方

以下のサンプルで用いている NetCDF ファイルはこちら.

NetCDF のファイルの情報を得る.

% gplist T.nc

T.nc:
  lon   [lon=36]        'Longitude'     (degrees_east)
  lat   [lat=19]        'Latitude'      (degrees_north)
  level [level=9]       'Level' (millibar)
  T     [lon=36,lat=19,level=9] 'Temperature'   (degC)

温度の変数 T が入っていることがわかる. 経度(lon), 緯度(lat), 高度(level) の 3 次元データ.

絵を書いてみる.

"ファイル名"+"@"+"変数名" という書式で変数を指定する.

% gpview T.nc@T

表示されているのは 1000mb 面の温度. 第 3 座標軸の最初の断面が表示されている.

断面指定して絵を描く

断面は変数のあとにコンマ "," で指定する.

% gpview T.nc@T,lon=0

緯度経度の断面にすると 1 次元データになり折れ線が描かれる. --exch で縦軸と横軸を入れ替えられる.

% gpview T.nc@T,lon=0,lat=0 --exch

平均操作

オプション --mean で, ある座標について平均した図を描画できる.

% gpview T.nc@T --mean lon

アニメーション

オプション --anim で, ある座標についてアニメーション描画できる.

% gpview T.nc@T --anim lon

--Gaw で自動ページ送りができる

% gpview T.nc@T --anim lon --Gaw

その他のコマンド

  • gpcut : NetCDF ファイルの変数を切り出す
  • gpcat : 2 つの NetCDF ファイルの変数を結合する
  • gpaop : 2 つの NetCDF ファイルの変数の加減乗除を行う

--help オプションで簡単な使い方が表示される.