DCLのUSGRPHに相当する部分は第2.1節のプログラ ム HOP のようになります。
データを自動的にスケーリングするためには, まず, 描きたいデータすべての
なかから最大値と最小値を見つける必要があります. これは各モジュールの描
画メソッド内で自動的に行われます( HOP では Axis.draw )。ただし、それま
でウィンドウの設定( Fig モジュールのパラメタwindow ) がなされていない
場合、この描画メソッドのオプション引数として各座標の座標値を与える数値
配列を与える必要があります。HOP では ウィンドウの設定がなされていない
ので Axis.drawの引数としてx, yを与えることにより作画範囲を決定していま
す。
ウィンドウの設定など「正規化変換」については,
第
4.1節で詳しく説明します.
Axis.draw メソッドは「おまかせ」で座標軸を描くメソッドです. ま さに「おまかせ」ですから, 引数はありません(ただし、ここでは作画範囲決 定のためにオプション引数としてx, yを与えなければならない。).そして, Plot.draw メソッドで折れ線を描いているのです.
座標軸の目盛りは4辺とも描かれるが, ラベルやタイトルは左側と下側だ けに描かれる. ラベルが長くなる場合には, 自動的にファクターやオフセッ トが用いられ, 括弧内に示される.
座標軸のタイトルと単位は, Axis.title で設定すれば, それらも描かれる.