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5 ファイル


この章では、単独のNetCDFファイルもしくはNetCDFライブラリ全体に関するNetCDF関数のインターフェースについて解説します。

オープンされていないNetCDFファイルを参照する場合にはそのファイル名でのみ参照することが可能です。一度NetCDFファイルがオープンされた後には、NetCDF IDによって参照されます。NetCDF IDとはファイルを生成または開いた時に返される小さな非負の整数です。NetCDF IDはCにおけるファイル記述子もしくはFORTRANにおける論理装置番号によく似ています。単一のプログラムにおいては、オープンされたNetCDFファイルのNetCDF IDはファイルごとに個別の値をとります。あるNetCDFファイルが複数回オープンされた場合には複数の異なるNetCDF IDを持つことになります。しかし、書き込み可能なNetCDFファイルはオープンされたファイルのある一つのIDのファイルに限定されます。オープンされていたNetCDFファイルがクローズされると、割り当てられていたNetCDF IDとそのファイル間の関連付けはなくなります。

NetCDFライブラリを操作する関数には以下のものがあります:

・ ライブラリのバージョンの取得
・ 返されたエラーコードに呼応するエラーメッセージの取得

単一のオブジェクトとしてNetCDFファイルでサポートされている操作は以下の通りです。

・ ファイル名と上書き可能にするかどうかを指定しファイルを生成する。
・ ファイル名と読み/書き込みを指定し、アクセスのためにファイルをオープンする。
・ 次元・変数・属性を加えるために定義モードに入る。
・ 追加された内容の一貫性をチェックして定義モードを出る。
・ ファイルをクローズし、必要な場合にはディスクに書き込む。
・ 次元の数・変数の数・グローバル属性の数・存在するならば無制限次元のIDを取得する。
・ 最新の状態であるかどうかをディスクと同期して確証する。
・ 最適な連続書き込みのためにnofillモードをセット/解除する。

この章では、NetCDFのインターフェースを表現するために使用される規約のまとめの後に、これらの操作のためのインターフェースについて詳細に記述します。



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