専攻サーバでは起動ディスクの作成が推奨されている. 本来は OS のインストール時やカーネル再構築に 作成しておくべきだが, 作成を忘れたり失敗した場合には手動で作成する必要がある. 以下では手動で起動ディスクを作成する手順を記す.
[1.1] 準備
以下の方法で起動ディスクを作成するには, OS が Windows フォーマットを認識できる必要がある. なぜなら, 途中で FD を DOS 形式でフォーマットするからである. もしも出来ないのならば, カーネルを再構築する必要がある. (具体的には, カーネルが MSDOS のファイルシステムを サポートしている必要がある).
[1.2] 作業
まずは, 以下のコマンドで FD を DOS フォーマットにする.
なお, 以下では FDD デバイスを /dev/fd0
としている.
# superformat /dev/fd0
/mnt
にマウントする.
# mount /dev/fd0 /mnt
カーネルを FD 内にコピー
# cp /boot/vmlinux-2.*.* /mnt/LINUX
アンマウントする
# umount /dev/fd0
FD を起動ディスクにする.
# syslinux /dev/fd0
以上で起動ディスクが作成されたはずである. 実際に起動してみてテストしてみると良いだろう.
なお, 当然ながらカーネル (具体的に言うと /boot/vmlinux-**) の サイズがフロッピーディスクの記憶容量を越えている場合には, 当然のことながら 1 枚のフロッピーで起動することはできない. (複数フロッピーによる起動は可能なのかどうか分からない)