gtool4 netCDF 規約
version 4.0beta
2000-01-20
豊田英司 (東京大学大学院数理科学研究科)
目次
- はじめに
- 目的
- オブジェクトとリンクのモデル
- 他の netCDF 規約との関係
- 解説
- データセット全般の情報
- スケールによる圧縮
- オブジェクトとリンク
- グラフィックスオブジェクト
- 属性一覧
- 引用文献
gtool4 プロジェクトではデータの表現として netCDF
形式を利用している。
gtool4 規約に適合するファイルが gtool4
規約に適合するソフトウェアで生成・解釈されるためには、他の
netCDF
規約との対応は不要である。しかしながら、われわれは以下のような操作が最大限許容されるようにしたい:
- 輸入問題
- gtool4 プロジェクトのソフトウェアで gtool4
規約によらないで生成された netCDF ファイルを処理する;
- 輸出問題
- gtool4 規約によって生成された netCDF ファイルを gtool4
プロジェクト以外のソフトウェアで処理する。
そこで、gtool4
規約はよく知られた既存の規約との互換性を考えて作っている。
輸入問題に際しては
- COARDS
規約に適合するファイルはすべて同じ解釈ができる
- NCAR-CSM
規約に適合するファイルはほとんど同じ解釈ができる
輸出問題に際しては
- gtool4
規約で生成されたデータは規則格子で時空間を座標とする限り
COARDS 規約に適合する
- gtool4 規約で生成されたデータは NCAR-CSM 規約に適合する
ことを目標にした。
属性の名前は以下の規約による。
- netCDF, COARDS, GDT,
CSM
で規定されているという理由で規約に盛り込まれた属性はすべてその名前を用いる。
- それ以外の属性は接頭辞 gt_
で始まる名前を与える。
- グラフィックス関連の属性には接頭辞 gt_graph_ を用いる。
- 数値データ処理関連の属性には接頭辞 gt_calc_ を用いる。
- 接頭辞 gt_user_ は gtool
を通じて作られるユーザ定義属性のために予約されている。