[Gt4f90io Reference Manual |
Gt4f90io Tutorial]
例題のプログラム
において追加された gt4_history モジュール サブルーチン
が行っていることを大まかに説明します. より詳しい説明は
リファレンスマニュアル を参照してください.
- use gt4_history
-
モジュールの使用を宣言します. Fortran90 メインプログラムの先頭にいれ
ましょう.
- call HistoryCreate(file, title, source, institution, dims, dimsize, longnames, unit, origin, interval, [history])
-
gtool4 データ出力の初期設定を行います. 各引数の意味は次のとおりです.
- file は出力するファイルの名前を指定します.
- title, source, institution
は生成する gtool4 データについての一般的な情報を書き込みます
title はデータ全体の表題,
source はデータを作成する際の手段を書いておき
ます. モデル計算の出力ならばモデルの名前を書けばよいでしょう.
institution はファイルを最終的に変更した人あるいは
組織などを示す項目です.
- dims, dimsizes, longnames, units
は次元に関する情報を指定しています.
サンプルプログラムでは複数の次元を設定していますので, それぞれの項目を
配列として与えています.
- dims は次元の名前を定義します.
gt4_history ではこの名前を用いて次元を参照あるいは指定したりするこ
とになります.
- dimsizes はそれぞれの次元の大きさを指定しています.
0 は延長可能な次元であることを意味します. 時間積分計算の場合には,
時間の次元をこのような変数に指定すればよいでしょう.
- longnames は長い名前を指定します.
描画の際に軸のタイトルとして用いられることになります.
- units は各次元の単位です.
無次元の場合には '1' を単位として指定してください.
- origin, interval は出力するデータの時間設定に関連する項目です.
- origin は時間の原点であり,
HistoryPut により変数を最初に出力するときの時間を指定します.
- interval は出力時間間隔を示しています. 同じ変数に対して
HistoryPut を再度呼んだときに自動的に時間変数がこの値だけ増やさ
れて出力されます.
- [history] は出力ファイルの設定に関する項目です.
出力ファイルを複数に分割する場合に指定します.
ここに代入する変数は GT_HISTORY 型の構造体でなければなりません.
- call HistoryAddVariable(varname, dims, longname, units, xtype)
-
出力する変数を定義します. 各引数の意味は次のとおりです.
- varname は変数の名前を指定します.
以下, gt4_history ではこの名前を用いて変数を参照あるいは指定したりする
ことになります.
- dims は変数の次元を次元名の配列で指定します.
dims=('x','t') では 2 次元配列であり,
1 次元目が 'x', 2 次元目が 't' で
あることを表しています.
- longname は長い方の名前です.
描画の際にタイトルとして用いられることになります.
- units は変数の単位を表します.
無次元の場合には '1' を指定しましょう.
- xtype は変数の型を表します.
指定可能な型については リファレンスマニュアル
を参照してください. xtype='double'
は倍精度変数であることを表しています.
- call HistoryPut('temp',temp, [history])
-
定義した変数を出力します. 第 1 引数(varname)が出力する変数名です. あら
かじめ HistoryAddVariable で定義されているか, HistoryCreate により次元
変数として定義されている必要があります. 第 2 引数(array)が出力する値が
格納されている配列です. 第 3 引数(history)はオプションで, 出力するファ
イルを表します. あらかじめ HistoryCreate により定義されている必要があ
ります.
- call HistoryClose
-
終了処理を行います. プログラムの最後にいれましょう.
$Id: gthist_desc.rd,v 1.2 2006/06/03 17:50:49 morikawa Exp $
gtool4 Development Group / GFD Dennou Staff