以下は Unix システムに netCDF をインストールする際の簡単な手引きです. 詳しいことは unidata NetCDF のNetCDF Installation and Porting Guide を参照してください.
unidata から netCDF 3.6.2 を取得します. ミラーサイト (電脳サーバ) からも取得できます.
tar.gz を展開し, 展開したディレクトリに移動します.
$ tar xvfz netcdf-3.6.2.tar.gz $ cd netcdf-3.6.2
環境変数 FC に使用するコンパイラのコマンドを指定してください. 例えば, g95 を利用する場合は以下のように指定します.
sh, bash の場合
$ FC=g95 ; export FC
csh, tcsh の場合
$ setenv FC g95
特定のコンパイラにおいてはその他の環境変数の指定も必要になります.
以下のように環境変数を指定してください. g95 に関する情報はこちら [The G95 project]
FC=g95 CC=gcc CPPFLAGS=-Df2cFortran
以下のように環境変数を指定してください.
FC=frt CC=fcc CXX=FCC CPPFLAGS=-DNAGf90Fortran FCFLAGS=-Am F90FLAGS=-Am am_cv_CC_dependencies_compiler_type=none
以下のように環境変数を指定してください.
FC=ifort CPPFLAGS="-DNDEBUG -DpgiFortran"
以下のように環境変数を指定してください. なお, 3.6.1 でのビルドは 確認されていますが, 3.6.2 では確認されていません. IBM XL Fortran に関する情報はこちら [ライブラリ | サポート].
F90=xlf90 F90FLAGS=-qsuffix=f=f90 ARFLAGS="-X64 cru"
IBM XL Fortran を AIX 上で動かす際には Known Problems with the netCDF 3.6.0 Distribution の情報が役に立つかもしれません.
以下のように環境変数を指定してください. (コンパイラのコマンド名は f90 だとします). なお, 3.6.1 でのビルドは確認されていますが, 3.6.2 では確認されていません.
FC=f90 F90=f90 CC=cc CPP=cpp CXX= F90FLAGS="-nohugeary -i,L" ARFLAGS="-X64 cru"
configure を実行し, make check, make install を順に実行します.
$ ./configure $ make check $ make install
configure スクリプトはインストールに必要なツールをパスから
検索します. インストール場所を変えたい場合は --prefix
オプションを使ってください. 例えば, ライブラリを /usr/local/lib
以下に, ヘッダーファイルを /usr/local/include
に,
ユーティリティを /usr/local/bin
以下にインストールする
場合には, 以下のようにオプションを追加してください.
$ ./configure --prefix=/usr/local
デフォルトのインストール先は, configure を実行するディレクトリの 親ディレクトリです.
共有ライブラリを作成する場合は, 以下のように --enable-shared オプションを 指定します. ただし, この場合にはライブラリファイルが C 用 (libnetcdf.a) と Fortran 用 (libnetcdff.a) と 2 つに分かれてビルドされます. 従って ビルドした netCDF Fortran ライブラリを使用する際には, libnetcdf.a と libnetcdff.a の両方のライブラリにリンクする必要があります.
$ ./configure --enable-shared
なお, configure のオプションは --help
オプションで確認できます.
$ ./configure --help
もしもこれでインストールできない場合には, NetCDF Installation and Porting Guide を参照してください.