[ English | Japanese ] [ 地球流体電脳倶楽部 / gtool4 プロジェクト ] [ gt4f90io リファレンスマニュアル ]
- gt4f90io の概要
gt4f90io (gtool4 netCDF 規約
に基づく Fortran90 netCDF I/O ライブラリ)
は、 gtool4 netCDF 規約に従った数値データの入出力を行うための
Fortran90/95 用のライブラリです。 これは
地球流体電脳倶楽部 gtool4 プロジェクト
の一環として開発・管理されています。
gt4f90io は、主に Fortran90 で書かれた数値モデルの入出力に利用すること
を想定しています。 複数の人間が、数値モデルが出力したデータを使用し、
計算結果に対する理解・認識を共有することを容易となるよう、
私達はデータは以下の特性を持つべきだと考えています。
- 可搬性
-
ファイルを別の機械に持っていったときに、 バイトオーダーだとか
浮動小数点形式だとかなんだかよくわからない機種依存性によってファイルが
読めなかったという経験はありませんか? そのたびに変換プログラムを
書くのは大変です。 ファイル形式は機種非依存なものにしたいですよね。
- 自己記述性
-
ファイルを他人からもらったとき、 あるいは自分で昔作ったファイルを
探し出して使おうとするとき、 一体どのようにしてデータを
解読してよいのかわからない、 といった経験はありませんか?
解読のしかたがわかっても、作図の仕方がわからない。
あの文書に描かれた(ような)図がほしいだけなんだけど...
ということもよくありますよね? こういった情報はデータといっしょ
に流通させれば、 もらったファイルがすぐに使えます。
- ネットワーク透過性
-
データが複数のファイルからなるときに、 いろいろなところで作業するので
一部のデータを共有したいということがありますよね。 そういうときに
ネットワーク経由で自動的にデータ取得ができればよさそうですね。
いまどきですからファイル共有プロトコルは HTTP になるでしょう。
すると、ファイルに外部参照機能をつけるときは、
ファイル名に閉じていないで URL に一般化したほうがいいでしょう。
このように、同じことをするならネットワーク環境への拡張を考慮することを、
私たちはネットワーク透過性の考慮と呼んでいます。
私達は、ファイル形式として netCDF を採用することにより、
可搬性およびネットワーク透過性の問題は解決できると考えています。
更に地球流体力学現象を扱う上で適切なメタデータを内包した
自己記述的なデータを実現するために、
gtool4 netCDF 規約
を策定しています。gt4f90io は、
この規約にしたがったデータの入出力を行う Fortran 90 ライブラリなのです。
$Id: intro-gt4f90io.rd,v 1.3 2006/12/31 15:36:40 morikawa Exp $
gtool4 Development Group / GFD Dennou Staff