モジュール名はインターフェイス・パッケージの名称をそのままつけるのを 本則としています。具体的には現状では下記のようになっています。
パッケージ名 モジュール名 機能 gt4_history gt4f90io の機能を用いて複数の変数からなるヒストリ機能を提供 gt4f90io gtdata および gtgraph の機能を提供 gtdata gtdata_generic, gtdata_types ファイル形式に依存しない gtool 変数に対する入出力を提供 an (abstract netcdf) an_generic, an_types, an_file netCDF 変数の入出力。ファイルの自動オープン、入出力範囲の保持、属性の自動文字列変換などの機能を付加する gr gr_generic, gr_types GrADS 格子点データのアクセスルーチン。未完成 netcdf_f77 UNIDATA netCDF ライブラリの引用仕様宣言 sysdep Fortran コンパイラに依存するコードの共通インターフェイスを提供 dc_string 文字列と数値の変換など dc_error エラー処理関係
手続が多い層、たとえば gtgraph や gtdata ではコンパイル時間を短縮する ために以下のような手段をとっています。まず、構造型や定数などは gtgraph_types のように _types で終わる名前のモジュールで定義します。 手続はこれらを用いて外部手続として作成します。そして、これらの外部手続の 引用仕様と総称名を与えます (gtgraph_generic のように) _generic で終わる 名前のモジュールを用意します。ユーザは外部手続名を使ってもよいですが、 ここで与えられた総称名を使って手続を呼び出すのを本則とします。
外部手続名は以下のように構成しています。
モジュール名または手続名を小文字にしたものをファイル名とします。 たとえば GtVarOpen サブルーチンは gtvaropen.f90 で提供されます。
ほとんど同時に使用されると考えられる複数のサブルーチンは面倒なので ひとつのファイルにまとめていることがあります。 この場合ファイル名は共通部分をもちいますが、 誤解を生じるときには適当な接尾辞をつけることがあります。 たとえば GTCont... サブルーチン群はまとめて gtcontlib.f90 に書かれていますが、 これはかつて gtcont コマンドが存在したのでそのソースファイルと 誤認されないためでした。