DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/11/08)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田
- CPS
- 樫村
松田からの報告
- Abott の論文 (snowball の計算の話; Abott et al., 2012 と Abott et al., 2014)
を読んだので, その内容紹介をおこなった.
モデル・計算設定の説明が不足していたので, 次回その内容を追加して
再度行なうことにした.
- 次に読むとよい論文も挙げておきたい. これは石渡の宿題.
60 m slab ocean 設定と swamp ocean 設定での結果の比較を行なっている. swamp ocean 設定での積分時間は 3 年. 60 m slab ocean 設定での積分時間は 24 年.
各季節の図を作ることができた. 年平均の図を見ると, OLR, 降水, 東西風の分布は slab ocean と swamp ocean でかなり違っていたので, その理由を各季節の図を 見ながら考える. その考察内容は次回に話をすることにする.
荻原からの報告
- ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
- これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, 大気加熱率の分布を比較していた. 安定度の違いに関する調査を おこなっている.
3 次元計算において得られた安定度は, 安定度が 0 に近くなっている境界層の高さは 東西平均地形を与えた場合の方が, 地形無しの場合よりも 若干高くなっていた.
この差がどれくらい意味のあるものかを考えるため, 1 次元計算で境界層の高さの fluctuation ってどの程度の 大きさになっているものなのかを調べることにした.
1 次元計算 設定: 25S, Ls=270 の条件, Ps=542Pa
3 次元計算で出てきた東西風と鉛直風を与えた計算を行なったが, その鉛直分布をもっと 3 次元計算で出てくる分布に近づけた ものにしないといけないかもしれない.
3 次元計算における風の鉛直分布の違いを確認して (特に鉛直風), 必要に応じて 1 次元計算でも鉛直分布を 与えた計算を行なうことにする.
- 対流調節の回数が足りていないかもしれないという話が 前にあったので, 1 次元計算で調べてみた. やはり, dcpam デフォルトの 10 回だと足りないようで, 40 回にすると地表付近で中立層がそれなりにできるようだ.
次回日程
2016 年 11 月 15 日 (火) 10:00-12:00 TV 会議にて. 接続希望は dcmodel@gfd-dennou.org (荻原) まで.