DCPAM 作業ミーティング記録 (2015/08/03)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原, 成田
 
- 神戸大
- 高橋(芳)
 
- 宇宙研
- 村上
 
荻原からの報告
- 地形高度を一定にした計算, 東西平均した地形を与えた計算, 
  観測で得られた地形を与えた計算, それぞれにおいて熱収支について調べている.
  Ls=270, 25S で比較.
- Ls=270, 25S, 経度 0 度でダストフラックス, 顕熱フラックス, 対流層の厚さ の日変化を見た. 地形高度一定の場合と東西平均地形を与えた場合の 2 つの場合を比較. 顕熱フラックスは, 地形高度一定の方が大きい 対流層の厚さは, 東西平均地形の方が大きい - 地形高度を一定にした場合は, 東西平均地形の場合よりも 表面気圧が大きい. これが顕熱フラックスが大きくした原因 なっているように見える. - 地形高度を一定にした場合の方が, 東西平均地形の場合よりも 大気最下層気温は 2K くらい高い. 地表面温度はほとんど同じ. - 地形高度を一定にした場合の方が, 東西平均地形の場合よりも 大気下層では安定度が高くなっていると想像される. 
- 対流層の厚さの違いについて考えるために, Ls=266-272, s25S における時間平均東西平均した加熱率鉛直分布を見た. 下層 (σ=0.9 より下) では, - (鉛直混合による加熱) + (対流調節による冷却) + (放射による冷却) 〜 0 - というバンランスがなりたっているように見える. σ=0.5 レベルでは, - (対流調節による加熱) + (力学過程による冷却) 〜 0 - というバランスが成り立っているように見える. 対流調節による加熱率の大きさはは 東西平均地形の方が地形高度一定の場合に比べて大きくなっている. この結果からすると, 下層で対流調節で冷却され, より上層に熱が運ばれ対流層が厚くなっている, と考えられるのかもしれない. - 計算されてる「対流層の高さ(気圧)」を見てみると, 東西一様地形の場合: σ=0.27 地形高度一定の場合: σ=0.38 なんとなく加熱率分布の違いとコンシステントであるには見える. 
- さらに北半球についても見てみた 25N, Ls=90, 経度 0 でダストフラックス, 顕熱フラックス, 対流層の厚さ の日変化を見た. 地形高度一定の場合と東西平均地形を与えた場合の 2 つの場合を比較. 顕熱フラックスは, 地形高度一定の方が, 東西平均地形に比べて大きい 対流層の厚さはは, 東西平均地形の方が大きい - 顕熱フラックスは, 地形高度を一定にした場合の方が, 東西平均地形の場合よりも大きい. - 東西平均地形の場合の方が, 地形高度を一定にした場合よりも 大気最下層気温は 2K くらい高い. 地表面温度はほとんど同じ. これは顕熱フラックスの大小関係を説明しない (逆センス) - 表面気圧は, Ls=270, 25S とは逆で, 東西平均地形の場合の方が地形高度を一定にした場合よりも 大きい. けど, 顕熱フラックスの大小関係を説明するには これは量的に差が小さすぎる. - 鉛直混合による加熱は, 地形高度を一定にした場合の方が東西平均地形の場合 よりも, かなり大きくなっている. 地形高度を一定にした場合の方が大気安定度が小さくなっているのかもしれない. - 計算されてる「対流層の高さ(気圧)」を見てみると, 東西一様地形の場合: σ=0.27 地形高度一定の場合: σ=0.38 
- Ls=266-272, s25S における時間平均東西平均した加熱率鉛直分布を見た. 南半球と同様, σ=0.5 レベルでは, - (対流調節による加熱) + (力学過程による冷却) 〜 0 - というバランスが成り立っているように見える. 対流調節による加熱率の大きさはは 東西平均地形の方が地形高度一定の場合に比べて大きくなっている. 
 
- TODO
- モデル中で計算されている乱流運動エネルギーの図を作る.
- 今日検討したことを整理しておく.
 
次回日程
- 2015 年 08 月 11 日 (火) 15:00- TV 会議 (dcmodel meeting の部屋) にて