上流差分スキーム(3)式の誤差を評価する. まず (3)式を以下のように変形する.
ここで を の周り のテーラー展開で表現する. 等は と考えて の周りの展開として 表現する.
それぞれの 2 次までをとって(5)式の右辺へ代入する. 右辺の 内は
となる. 右辺の 内は整理すると
よって(5)式は,
となる. すなわち 1 次の正確度を持つ上流差分スキームは 移流拡散方程式
を 2 次の正確度で近似したものに等しいことがわかる.